
◆記事内容ハイライト ・日本の「高校までの起業家教育」は先進22ヵ国中20位 ・政府は「スタートアップ育成5ヵ年計画」に小中高生への起業家教育の拡充を盛り込んだ。 ・出場に熱心な地域ほど若い世代の創業が盛んな傾向もある。
◆コメント(事実確認は個々人でお願い致します) 人材のバランスが大切だと思う。業界・職種・肩書(役割)等によるかと思うが、従来の教育の延長線上は基本的に協調型人材創出になっているかと思い、これは「失われた30年」の30年前までなら良かったのかもしれない。年功序列型モデルに合致していたのは生産性、改善の製造業等であったのではないか。いずれにしても、今の日本のプレゼンスがあるのは、過去の年功序列等のお陰、日本人の勤勉さがあり、製造業を中心に発展してきたからだと私は思っている。
他方、社会人になってからの日本人の勉強時間は極めて少ないというニュースを耳にすることもある。時代の変化を受け、リスキング(学び直し)も注目されている。
話を戻そう。
上記含め、起業家教育に力を入れることは人材の「バランス」を考えた時に、極めて重要だと私は思う。しかしながら、「起業家」の定義を明確にする必要があると思う。起業家が偉いわけでも何でもない。大切なのは、起業家教育を通じ、自発的に自分の頭で考え、「社会を見る目」を養うことだろう。
上司を見て仕事することも、結局大きな括りで言えば、会社に貢献しており、会社は社会に貢献しているはずなので、健全な会社であれば、良いことなのだと思う。
一方、不足しているのは、社会を見て、行動・発言する「勇気」なのかもしれない。そこには調和ではなく、時に自社の組織含めて、「不和」が生じる。その不和こそが、イノベーションの源泉になる可能性の種の1つだと思うが、近くに理解してくれている「役員クラス」が1人でもいないと、途中で不和を生み出している人材が多くの人に攻撃をされ、息途絶えてしまう可能性があり、結果イノベーションの可能性がプロセスでなくなってしまう、ということは実は空気のように日本の多くの会社で起こっている可能性が高いと私は思う。
起業家教育は素晴らしいが、教育の出口とは当然社会だと思うが、「起業家」を社会に受け入れる下地ができているかといえば、これもまた不完全だろう。
上記の「起業家」の定義は、社会を見て行動・発言する人のことだ。
では別の「起業家」の定義は、 上記は当たり前として、周囲から「否定」を膨大に受けながらも、実際に実行していく人のことだと思う。ここには大きな苦しみが伴うだろう。これは教育うんぬんではなく、経験するしかない。なぜ否定があるのか?と言えば、新規事業だからである。新規であることに対して、100人中100人が理解できるものであれば、新規事業ではないだろう。100人中1人くらいが理解かつ熱狂的になる人がいるくらいのコンバージョンだろう。
ゆえに、起業家教育をやる上では、「起業家」と「経営者」の定義も厳密には違うことを理解する必要があるだろう。もちろん、一括りには「経営者」になるかとは思う。 別の言葉で言えば、スタートアップなのかベンチャーなのか、という言葉にもなるかと思う。
前提として良し悪しではなく、この類の話を深くしようとする時、便宜上、起業家やら経営者という言葉で表現するしかない。
スタートアップ=社会に対する新しい事業が前提となるが、実際の創業者の経験は大いなる矛盾を乗り越えてく必要がある人もいたのではないか。綺麗に最速で成功するスタートアップはごく一握りだ。
大いなる矛盾とは、創業者自身は尖っているはずである。なぜなら新規事業かつ信念を持ち、進んでいかなければならない。周囲の人の気持ちや考えを理解した上で、時にはアドバイスとは異なる行動をしなければならない。創業者だけが、現場含めて全てにアクセスできる存在だからだ。途中までは尖りきっている必要がある。
しかしあるフェーズを超えると、ビジネスにおいて、真逆に近い人格を持つ必要が出てくる。
しかしながら、上記は大変すぎると私自身は経験から思うので、もっと効率的な方法があっただろう。「共同創業者」である。互いに強み弱みを補完する共同創業者。だが、これもまたケースバイケースだと思う。私の場合は、2020年マーケットの激変の最中創業、先を見通すのが流動的で極めて難しかった。
新規事業を生み出す時に、注意する必要があると思うことがある。「実績」という言葉だ。実績は誰もが目に見えてわかるものであり、伝わりやすいものである。ここに落とし穴があると思う。「実績」は全てだし、全てではない。実績の本質を見定めるのは簡単なことではない。実際、多くの企業が「偽りのシグナル」にはまっている(はまった)だろう。仮に売上が数千億円の会社があったとしよう。需要があるかと思う。確かに需要はあるのだ。だが、実績が全てではない。
私の創業前は、常々、「他社がやっているから、良いではないだろ君は」とご指導頂いていた時代がある。まさに、今それを本当の意味で経験を通じて、認識することとなった。
現在は社内ベンチャー制度がある企業も増えているし、「起業」×「副業」、「副業」×「正社員」など選択肢が増えている。「起業」という言葉はシチュエーションで意味していることが違っているかと思うが、前回のコラム同様に、
結論はなんだって良い。ということに尽きると私は思う。上司だけではなく、真に社会を見る視点を持って仕事をすると、もっと楽しいということは言えるのかもしれない。
〜オフィスは「賃貸」に加え、「利用」の時代へ〜
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